歴史の道みどりの拠点づくり事業(終了しました)
「歴史の道みどりの拠点づくり事業」は終了し、「花博自然環境助成事業」に統合しました。
「花博自然環境助成事業」につきましては、下記ページを参照ください。
花博自然環境助成事業(調査研究・行催事・復興活動支援助成事業)
歴史の道みどりの拠点づくり事業の目的・趣旨
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会は、街道を人間の生活と自然の接点と捉え、緑あふれる空間を創造することにより、当協会が目指す「自然と人間との共生」という理念の継承発展につなげ、人間にも自然にも魅力的な環境づくりを目指して実施しました。
事業の概要(平成29、30年度募集内容より)
旧街道等の歴史的に価値のある道を、自治体等が主導的に構想や計画を立て、地域と一緒になって整備していく場合、当該整備費の全部又は一部を負担しました。
(1) 対象箇所: | 旧街道等の沿道で、樹木を植えることが可能なスペース |
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(2) 対象規模: | 原則10㎡以上 |
(3) 事業規模: | 1か所150万円程度を限度、全国で2か所程度 |
(4) 整備内容: | 土盛、メイン樹木(樹高:3~7メートル)、低木、地被類、道標、銘板設置等 |
事業の枠組と役割
- 自治体(市町村、都道府県)は、歴史街道等の整備構想・計画等を持っていること。
※整備構想・計画等を策定中の場合も可 - 対象箇所の選定は、全国公募により応募のあった箇所から、適切な事業効果が期待できると判断したものを選定しました。
- 整備と管理は地元自治会等が行うとともに、工事発注と完成後の樹木等の日常的な維持管理も併せて行うものとしました。
- 事業の実施に当たっては、当協会と地元市町村、事業実施者及び維持管理団体等との間で、協定書を締結いたしました。
これまでの実績
【平成24年度、25年度】
大阪府、大阪市と連携した地域協働事業の一環として、大阪府が推進をしていた「緑の一里塚」プロジェクトに協力する形で大阪府内の竹内街道で試験的に実施しました。「緑の一里塚」プロジェクトについては、大阪府のページを参照ください。
大阪府の「緑の一里塚」紹介ページ(外部サイト)
事業実施個所の選定は、公募にはよらず、大阪府から推薦を受け、大阪府、当該地域関係者と協議をして決定しました。
事業を実施するにあたっては、役割分担を明確にするため、当該地域自治会等の関係団体、大阪府、関係市町村、当協会で協定を締結しました。
なお、このときは「緑の一里塚整備事業」という名称で実施しました。
◆平成24年度実績 1件
- 松原市柏木住宅(大阪府松原市立部5-9-3)
<事業概要>竹内街道沿いの当住宅敷地内に「緑の一里塚」として緑化することで、潤いあるみどりの景観を創出するべく整備しました。
竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会のページ(外部サイト)
◆平成25年度実績 4件
- 堺市堺区榎校区(大阪府堺市堺区向陵東町1丁地内)
<事業概要>竹内街道沿いに一里塚を新たな緑のスポットとして再現し、住民の憩いの場を提供するとともに、来訪者がいにしえの街道を思い浮かべるよう整備しました。
竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会のページ(外部サイト)
- 羽曳野市野地区(大阪府羽曳野市野地内)
<事業概要>竹内街道沿いに一里塚を新たな緑のスポットとして再現し、隣接する駐車場で開催される軽トラ市の賑わいとともに住民の憩いの場として、来訪者がいにしえの街道を思い浮かべるよう整備しました。
竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会のページ(外部サイト)
- 羽曳野市駒ケ谷地区(大阪府羽曳野市駒ケ谷地内)
<事業概要>竹内街道沿いに一里塚を新たな緑のスポットとして再現し、住民の憩いの場を提供するとともに、来訪者がいにしえの街道を思い浮かべるよう整備しました。
竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会のページ(外部サイト)
- 太子町春日地区(大阪府南河内郡太子町春日地内)
<事業概要>竹内街道沿いに一里塚を新たなみどりスポットとして再現し、住民の憩いの場「にぎわい」や来訪者が街道を思い浮かべるきっかけ「もてなし」に活用できるよう整備しました。
竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会のページ(外部サイト)
【平成26年度、平成27年度】
2カ年実施した「緑の一里塚整備事業」の結果をふまえ、本事業を全国的に展開するため、事業名称を「歴史の道みどりの拠点づくり事業」と改め、募集要項等を整備し、5月~7月の3か月間で全国に公募をしました。
事業の周知は、協会ホームページ、関係団体へのパンフレット等の配布等により行いました。
◆平成26年度実績 応募数5件、採択数5件
- 兵庫県篠山市御徒町地区(兵庫県篠山市西新町98番地)
<事業概要>往事の姿をとどめている御徒士町通り沿いの旧武家屋敷跡を「歴史の道公園」として整備し、市民、観光客等が歴史と文化、自然を感じられるような空間を創出しました。
篠山伝統的建造物群保存地区(城下町)の町並みのページ(外部サイト)
- 奈良県葛城市竹内地区(奈良県葛城市竹内689番地-葛城市當麻スポーツセンター)
<事業概要>竹内街道沿いにウォーキングする人の目印や休憩場所として、また、新しい地域スポットとして活用でき、ふと足を止めて、古の時に思いを馳せるきっかけの場所となるように整備しました。
竹内街道・横大路~難波から飛鳥へ日本最古の官道「大道」~活性化実行委員会のページ(外部サイト)
- 大阪府豊能郡能勢町道の駅「くりの郷」(大阪府豊能郡能勢町平野535)
<事業概要>道の駅「くりの郷」は能勢町最大の集客施設であり、並行する能勢街道は現在も主要道として利用されているため、街道の歴史的価値の再発見や観光スポットを目指し整備しました。
- 大阪府豊能郡能勢町栗栖地区(大阪府豊能郡能勢町栗栖65-6)
<事業概要>当該地は能勢街道及び亀山路の交差点に位置し、現在も主要道として利用されているため、街道の歴史的価値の再発見や観光スポットを目指し整備しました。
- 大阪府河内長野市三日市町地区(大阪府河内長野市三日市町32-32の一部)
<事業概要>高野街道に接し、街道を偲ばせる灯篭等も移設されて既にポケットパーク的な整備はされていたものの、緑陰が不足していたので、緑のスポットとなるよう整備しました。
◆平成27年度実績 応募数2件、採択数2件
- 大阪府阪南市山中渓地区(大阪府阪南市山中渓243番地)
<事業概要>紀州街道沿いの宿場町としてはミスマッチなフェンスを撤去し、日本家屋風の塀を設置し、ダイスギ等を植樹して訪問者への憩いを提供するとともに、歴史的な景観を形成しました。
「紀州(熊野)街道に沿って-阪南市役所」のページ(外部サイト)
- 大阪市中央区八軒家浜地区(大阪市中央区北浜東2丁目)
<事業概要>地元町会から寄付された「渡辺津記念碑」と合わせて、熊野古道の起点としての道標と、天神橋と水辺景観をバックにした撮影スポットとなるよう整備しました。
「八軒家浜」のページ(外部サイト)
【平成28年度】
平成27年度の応募が少なかったことなどから、一旦、新規の募集を停止し、平成24年度から27年度に実施した事業の成果を検証しました。【平成29年度募集、30年度実施】
平成28年度に行った検証結果をふまえ、平成29年度から次の内容で事業を再開しました。
これまでは、当該年度の5月~7月の3か月間で募集を行い、助成決定後に当該年度中に施工完了し事業費の請求を行う単年度完結型でした。平成29年度からは、検討期間・調整期間・整備期間を十分に確保するために、初年度に整備場所や整備内容、維持管理について十分検討したうえで申請者において合意を形成したのち申請を行い、翌年度に助成決定後整備着手し完了後に事業費の給付を行うこととする、2か年事業としました。
平成29年5月から12月末までの募集期間で、応募数1件で、内容を審査の上、この1件を採択しました。
採択箇所は、大阪府泉大津市の助松村境石造物群でした。
- 大阪府泉大津市助松村境石造物群(大阪府泉大津市助松町3丁目209番地)
<事業概要>紀州街道沿いにあり、街道を通る巡礼者と関係する石造物と、それにまつわる伝承が残り、地域で大切にされている助松村境石造物群を整備し、地域の憩いの場となることや観光拠点を創出しました。
「助松村境石造物群-大阪ミュージアム」のページ(外部サイト)
【平成30年度募集、令和元年度実施】
平成29年度と同様の内容で実施しました。
平成30年5月から12月末までの募集期間で、応募数1件で、内容を審査の上、この1件を採択しました。
採択箇所は、奈良県桜井市西之宮区でした。
- 奈良県桜井市西之宮区(奈良県桜井市大字西之宮135番地)
<事業概要>歴史的に価値のある横大路、中津道の結節点にある西之宮三輪神社を、旅の拠点や休憩場所として地域のスポットとすることで、訪問者には歴史に思いを馳せるきっかけとなる場所として、また、地域住民には地域の誇れる文化遺産とするための整備を行いました。
「三輪神社-桜井市観光協会」のページ(外部サイト)
問い合わせ先
〒538-0036 大阪市鶴見区緑地公園2-136
公益財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会
企画事業部企画事業課
Tel:06-6915-4516|Fax:06-6915-4524
Eメール:shizen-michi@expo-cosmos.or.jp
@を半角に変換してメールをお送りください。