2007年度(第15回)コスモス国際賞授賞式
授賞式の様子
2007年(第15回)花の万博記念「コスモス国際賞」の授賞式は、同年10月4日、大阪市中央区のいずみホールで挙行された。
花の万博の名誉総裁であられた皇太子殿下のご臨席を賜り、国内外の賓客および招待者450名の参列のもと、午後2時30分、厳かな弦楽器アンサンブルの演奏とともに式は始まり、賞委員長、選考専門委員長が登壇、賞委員会委員、選考専門委員会委員の紹介が行われた。
引き続き、来賓として1993年(第1回)コスモス国際賞の受賞者ギリアン・プランス卿、1995年(第3回)受賞者 吉良龍夫博士、2002年(第10回)受賞者代表チャールズ・ダーウイン研究所所長グラハム・ワトキンス博士、2003年(第11回)受賞者ピーター・レーブン博士、谷川弥一農林水産大臣政務官(農林水産大臣代理)、金子善次郎国土交通大臣政務官(国土交通大臣代理)、グレアム・フライ駐日英国大使、太田房江大阪府知事、岩見星光大阪府議会議長、関淳一大阪市長、足髙將司大阪市議会議長が登壇、紹介された。
皇太子殿下のご登壇の後、牧野徹理事長が開会宣言、今井敬会長が主催者挨拶を行った。引き続き、有馬朗人委員長より授賞理由と受賞者の紹介があり、万雷の拍手に包まれて2007年コスモス国際賞の受賞者ジョージナ・メイス博士が登壇した。その後、有馬委員長よりジョージナ・メイス博士が受賞者として選考、決定するに至った審議経過の発表を行った。
次に今井会長、野村明雄副会長よりジョージナ・メイス博士に賞状、副賞、賞牌が贈呈された。
ここで、皇太子殿下よりお言葉を賜った。
引き続き、来賓として谷川農林水産大臣政務官が福田康夫内閣総理大臣祝辞を代読、グレアム・フライ駐日英国大使が祝辞を述べた。
最後に、ジョージナ・メイス博士が受賞者挨拶を行い、再び会場は万雷の拍手に包まれた。
これで式の第一部を終え、その後第二部の祝典催事では、映像による受賞者紹介を上映、その後チェロとアンサンブルの演奏があり、厳粛な雰囲気のなかに無事授賞式を終了した。
2007年(第15回)コスモス国際賞受賞記念講演
受賞記念講演の様子
平成19年10月2日、京都市左京区の京都大学で、また10月6日、東京都千代田区のFM東京ホールで、「生物多様性の喪失と生態系の変化~人間と環境に与える影響の重大性」をテーマに、受賞記念講演会と対談(京都のみ)が開催された。
メイス博士は講演の中で、「2002年の生物多様性条約締結国会議と、環境開発サミットで2010年までに生物が絶滅する速度を落とそうという目標が掲げられたが、絶滅のスピードは落ちていない。気候変動などの影響から、今後の絶滅速度は現在よりもさらに1ケタか、それ以上増加し、人間活動に大きな影響を与える。今後は生物多様性の重要性を理解し、保全によって生態系サービスを向上させるべきだ」と述べた。
「東京講演会」来場者250人、「京都講演会」来場者200人
【プレゼンテーター】 | 今福 道夫 京都大学大学院教授 |
---|---|
【対談者】 | 岩槻 邦男 兵庫県立人と自然の博物館館長 |
花の万博記念「コスモス国際賞」第15回記念シンポジウム
1990年花の万博の理念「人間と自然との共生」を継承発展させるために1993年に創設した「コスモス国際賞」が、2007年に第15回の節目を迎えた。
これを記念し、同年10月6日、TOKYO FM HALLで第15回記念シンポジウムが、また、10月2日、東大寺学園高等学校にて、10月8日、東京都立日比谷高等学校にて、高校派遣講演会が開催された。
記念シンポジウムでは、「人類と地球の未来のために」と題し、地球規模で進行する地球温暖化問題と生物多様性の危機、科学の役割について幅広いディスカッションがなされ、高校派遣講演会では、環境問題の現実と解決のためのヒント、そして"持続可能な開発と自然環境保全の両立"のあり方を考える機会となった。
「第15回記念シンポジウム」 聴講者250名
第15回記念シンポジウムの様子
【テーマ】 | 「人類と地球の未来のために」 |
---|---|
【パネリスト】 | エデン・プロジェクト科学部長 ギリアン・プランス 博士 チャールズ・ダーウィン研究所所長 グラハム・ワトキンス 博士 ミズーリ植物園園長 ピーター・レーブン 博士 国際基督教大学大学院教授 村上 陽一郎 博士 |
【コーディネーター】 | 日本科学技術振興財団会長 有馬 朗人 博士 |
「高校派遣講演会 東大寺学園高等学校」 聴講生220名
高校派遣講演会(東大寺学園高校)の様子
【テーマ】 | 「南米熱帯雨林における自然と地域住民の共生」 エデン・プロジェクト科学部長 ギリアン・プランス博士 |
---|
「高校派遣講演会 東京都立日比谷高等学校」 聴講生350名
高校派遣講演会(日比谷高校)の様子
【テーマ】 | 「危機にある世界自然遺産 第1号の島―ガラパゴス~地球環境保全のためのダーウィン研究所の役割~」 チャールズ・ダーウィン研究所所長 グラハム・ワトキンス博士 |
---|