花博自然環境助成事業
平成30年度助成事業採択団体一覧
調査研究開発
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事業名 |
団体名 |
団体所在地 |
事業の概要 |
洞爺湖ウチダザリガニ捕獲調査事業 |
洞爺湖生物多様性協議会 |
北海道 |
平成19年より洞爺湖に生息するウチダザリガニを生態系保全のため酪農学園大学と連携して捕獲調査を行っている。継続した取組みにより、現在はザリガニの爆発的な増殖が抑制されている。また、広く外来種対策とするため啓発活動として、ザリガニの捕獲体験を通じた環境学習を実施している。 |
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バーチャル常世文庫の創設と関係資料のアーカイブ化 |
特定非営利活動法人大阪公立大学共同出版会 |
大阪府 |
南方熊楠、中尾佐助とも親交のあった世界的資源植物学者、田中長三郎の残した貴重な一次資料をアーカイブ化し、「バーチャル常世文庫」としてweb公開するとともに、紙媒体および電子媒体の刊行を促進する。 |
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RDⅠⅡ類のトンボ及び生息地の保護・保全と分布調査 |
神奈川トンボ調査・保全ネットワーク |
神奈川県 |
RDⅠ・Ⅱのトンボの保護・保全活動を地元の住民・環境団体・昆虫同好会・研究者・日本トンボ学会自然保護委員会と連携して行い、保全手法の開発・検証・普及を行っていく。RD種の分布調査をして結果を日本トンボ学会自然保護委員会に提供し保護・保全の情報として役立てていく。 |
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稀少種カワツルモを指標とし潟湖・龍神池の再生事業 |
NPO法人おおいた環境保全フォーラム |
大分県 |
カワツルモを始めとする絶滅危惧種が数多く生息する潟湖・龍神池は、近年環境の悪化が進行し保全対策が急務となっている。H29年度は地形や水質・底質などの詳細な調査を実施し、湖の排水路の閉塞解消に向けた施策が必要であることが分かった。H30年度は環境調査の継続と環境再生事業を実施する。 |
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樹木種の多様性と機能性を支えるメカニズムの解明 |
横浜国立大学・天然林の多様性研究グループ |
神奈川県 |
本研究は北海道北部の天然林を対象に、森林生態系が有する多種共存機構と生態系機能への帰結の双方を、野外データをもとにして、理論的に紐解くことを目指す。 |
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荒れ果てた里山を救え・大場桜山再生プロジェクト |
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島 |
静岡県 |
三島市大場地区の「桜山」は、荒れ果て地域から忘れ去られようとしている。しかし、湧水地があり蛍が飛び絶滅危惧種ホトケドジョウが生息する豊かな環境が残っている。そこで、竹林の間伐、三島桜の植樹、農道と富士見ヶ丘の整備、村の守り神の再興、「桜山」の環境調査を、隣接する三島南高や住民、農業者等と実施する。 |
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「倒木遮蔽更新」仮説を応用した再生促進技術の開発 |
モンゴル森林再生促進研究会 |
滋賀県 |
降水量が少ないため、山火事後の再生が困難なモンゴル北部で、森林観察で着想を得た「倒木遮蔽更新」仮説を応用した森林再生促進技術の開発を行い、その成果を現地の人々に共有してもらうために研究調査、発表、論文化を行う。 |
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市民参画型によるコウノトリ飛来状況調査 |
コウノトリ湿地ネット |
兵庫県 |
コウノトリ野生復帰が進んでいるが、放鳥若しくは野外繁殖した個体の全国飛来状況の把握、分析はまだできていない。飛来地の特定が困難で、かつ広範囲に移動するため多くの人の観察を要するからだ。現在、研究機関で開発中の、目撃情報を手軽に発信・収集できるシステムを活用して、市民参画による飛来状況調査を行う。 |
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地下探査の研究成果を用いたラン科サギソウ群落の保全 |
奈良学園高等学校SS研究チーム |
奈良県 |
構内のただ一カ所の湿地に自生する環境省基準絶滅危惧種(県では絶滅寸前種)指定のラン科サギソウ群落は、常に大雨による流失や湧水の枯渇による消失の危機にさらされている。そこで、高校生が地下水脈の位置を探査して井戸を掘削し、ソーラー発電で地下水を汲み上げる、新しい恒久的な湿地整備事業を申請する。 |
調査研究開発 合計 |
9件 |
活動・行催事
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事業名 |
団体名 |
団体所在地 |
事業の概要 |
絶滅危惧の中生代古植物研究者の育成アウトリーチ活動 |
中生代植物研究会 |
福井県 |
絶滅の危機にある日本の古植物学の研究者を育成するため、平成26・27年度の花博助成を使って制作された「日本産ジュラ紀の植物化石図鑑」を発展させて、次世代の子どもを対象としたシンポジウム、ワークショップの開催や簡単なパンフレット制作を行い、中生代植物化石の普及活動や古植物学研究のアウトリーチを行う。 |
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竹と茶 |
竹の國 |
奈良県 |
放置竹林を整備し美しい竹林を作り、その過程で出る竹材を用いて茶道具を作成し、それらを用いて整備した竹林で茶会を開催する。 |
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四国における特定外来生物ソウシチョウの防除 |
認定特定非営利活動法人四国自然史科学研究センター |
高知県 |
四国の貴重な原生林の森林生態系に、特定外来生物のソウシチョウが定着することを防除し、生物多様性を保全することを目的として本活動を実施する。活動は、卵とヒナの除去及び分布状況のモニタリングを実施する。 |
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番所山(南方熊楠の森)の昆虫・粘菌調べ隊 |
公益財団法人南方熊楠記念館 |
和歌山県 |
平成27年に吉野熊野国立公園の一部へ編入された番所山だが、その昆虫・粘菌相の調査は十分とは言えない。今回、5月~11月の間、それぞれ計4回、調査・観察会を実施し、昆虫・粘菌相の調査と番所山の自然の良さの普及啓発をはかるとともに、番所山の自然(昆虫・粘菌)に精通する人材育成も行う。 |
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地域で親子が生物多様性を体系的に学ぶ体験的環境学習 |
つくし野ビオトーププロジェクト |
東京都 |
「命」をキーワードに、年間プログラムで身の回りの環境学習・体験や作物づくりを通して、自然との共生を体験的環境学習として学ぶ。生物多様性・生態系サービス・SDGsにも配慮。参加者は3歳児から小学校~高校までの子どもと親が中心。近年、未就学児の参加者が急増。地域住民主催で13年目の活動を継続・実施予定。 |
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「生き物大好き」わくわくドキドキ、錦郡ビオトープ |
錦郡自然環境プロジェクト |
大阪府 |
幼稚園に地域の里地と繋がった園庭の小さなビオトープ。ビオトープを介してそこに集まる生き物や植物をはじめ、様々な生態系調べ、地域に発信する。また、周りの里地の環境とつな がったビオトープが織りなす自然の豊かさを、次世代を担う幼稚園児と共に感じ取り、自然環境を大切にする心の輪を広げていくようにする。 |
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宮城県気仙沼市の地域在来植物の保全・育成・植栽活動 |
特定非営利活動法人山の自然学クラブ |
東京都 |
宮城県気仙沼市における市民協働による海岸林、屋敷林、海岸植物の再生活動。自然観察・体験による価値観の共有と地域性植物の保護採取を同時に進める。住宅再建などが進みつつあるため、在来植物による緑化を進め、地域の方々と協力しながら希少種を含む海岸植物や地域らしい樹種の採取、育成を行い、植栽活動を進める。 |
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古屋の記憶継承プロジェクト |
古屋の記憶継承プロジェクト倶楽部 |
京都府 |
京都市綾部市古屋の集落は、現在人口4名、平均年齢80歳後半の集落である。先人が残してくれたトチノキに託し、トキモチなどの製品を作り、集落の生計を維持している。この古屋の集落に入り、トチノキの分布、沢の名前、炭窯の跡、これら暮らしの記憶を後世に継承するために、クラウドGISの技術等で情報発信する。 |
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京都伝統文化の森推進協議会10周年記念冊子の発行 |
京都伝統文化の森推進協議会 |
京都府 |
京都伝統文化の森推進協議会(以下,「協議会」という。)は,地域,寺社,学識者,企業,行政などが協働して京都三山における文化的価値の発信及び景観に配慮した森林整備の2つを柱に平成19年度から活動してきました。この度,10周年を記念し,活動をまとめた冊子を発行します。 |
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伊吹の薬草復活プロジェクト |
伊吹くらしのやくそう倶楽部 |
滋賀県 |
千年以上の歴史ある伊吹山の薬草は現在も全国的に大きなブランドとなっているが、地元では忘れられた存在となっている。これを復活させ、薬草栽培を地域のビジネスとして再構築していく。具体的には放棄された棚田を農耕地として復活させ、薬草園を創出。また、棚田内にある民家を拠点として薬草ビジネスを興していく。 |
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市民の手による、緑道『五感のみち』化プロジェクト |
緑道ワークス |
北海道 |
『七条緑道』を、北海道の野の草花が咲き、季節ごとに花や実、香りを楽しむことができる『五感のみち』へ。旭川市の中心部でありながら、季節を通して自然と文化を感じられ、環境教育や世代間交流、地域活性化の拠点として、より多くの市民が参加する活動をめざす。 |
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「花と緑でまちを元気に」の活動(継続) |
特定非営利活動法人メリーポピンズの会 |
兵庫県 |
花と緑を仲立ちに、他のボランティア、地域自治団体、教育、福祉の施設などが普段着のままで持っている強みを持ち寄ってイベントなどの活動を可能性にし、高齢化、共稼ぎ、介護などで静かになった町を元気にする活動。 |
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江戸の花プロジェクト・園芸文化を守ろうセミナー |
公益社団法人園芸文化協会 |
東京都 |
日本の園芸文化や伝統植物のうち、古くから日本人に馴染み深い朝顔について、その歴史や文化、栽培技術等を広く一般に広め、後世につないでいくことを目的に、平成29年度に続き当協会が束ね役となり、植物、造園、環境等の各団体、教育機関、愛好会などと連携し、合同でセミナーを実施する。 |
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岡本地区花木名所の保全対策立案 |
特定非営利活動法人樹木研究会こうべ |
兵庫県 |
昔から「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の國、栗丹波」と唄われた岡本梅林の復活を願って整備された岡本梅林公園の魅力を更に引き出すための「保全対策」を実施。また平成28年度同助成事業の「岡本南公園の桜保全計画」について、継続中の成果も加え、「岡本地区花木名所の保全対策」としての立案を行う。 |
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菜の花迷路一般開放に向けた菜の花畑整備 |
福興浜団 |
福島県 |
東日本大震災による津波で全て流された南相馬市原町区萱浜地区に、菜の花畑を造成し、そこに迷路を作り、GW期間中に一般開放する。菜の花迷路には親子連れからお年寄りまで、市内はもちろん県内外から多くの人に訪れてもらい、楽しみ、笑顔になってもらうとともに、津波被害を受けた地区の現状を見て、知ってもらう。 |
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都市部の住民へ森林保全の必要性を学ぶキコリ体験会 |
公益財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク |
宮城県 |
人間が手を入れた森林は、間伐などの手入れが必要である。また、手入れをする森林組合の高齢化で進んでいないのが現状である。宮城県川崎町にある貸森林や都市部の公園でキコリ体験会を実施することで、森林保全の大切さを認識し、環境への関心・理解を高めることを目指す。 |
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白神山地世界遺産登録25周年を学ぶ学習事業 |
特定非営利活動法人白神自然学校一ツ森校 |
青森県 |
白神山地は明年世界遺産登録25周年を迎えます。最近、学校の授業日数が足りないということで、夏休みも削ろうという提案がされていますが、人は自然の生き物であり、知識偏重教育で健全な人間は育ちません。今回は、自然と子供たちの成長を他団体とのコラボで考えてみたいと思います。 |
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新名所づくり「出逢いのさくら通り」事業 |
逢瀬さくらの里 |
福島県 |
平成29年度の震災を忘れない!逢瀬さくら守り育成事業の継続と、逢瀬川沿いの桜と菜の花、コスモスのフラワーロードが新たな名所「出逢いのさくら通り」として広く発信し、地域の観光振興に寄与するとともに、訪れる人の心の安らぎや潤い、そして出会いの場となる事を目標とする。 |
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園芸雑誌要約集「花アブストラクト」の発行 |
一般社団法人フラワーソサイエティ |
大阪府 |
国内外で発行されている園芸・造園系雑誌(市販誌10誌、会員誌7誌、栽培・流通系誌8誌、国内学会誌、外国学会誌7誌)の要約をボランティアで行い、全国購読会員にメールまたは印刷物として、毎月発行。 |
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足羽山公園緑地化 |
福井南ロータリークラブ |
福井県 |
福井市民のシンボル的存在である足羽山に福井市の花である「紫陽花」の植樹・公園整備。花壇等の作成(花時計塔の作成も思案中)。 |
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花と緑による住民主体の復興活動の支援 |
千葉大学 松戸・柏の葉地区 環境ISO学生委員会 |
千葉県 |
東日本大震災により被災した地域で、花と緑による住民主体の復興活動を支援します。被災前の元の町があった場所に、園芸学部としての専門性を生かしながら地域住民や来訪者が集うことができる花と緑に溢れる空間を創造し、地域住民やボランティアとともに維持管理を行います。 |
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増加傾向の耕作放棄地を花と緑で潤う空間にする活動 |
特定非営利活動法人ハーブとスローフードのまちづくり |
京都府 |
京都北部にある京丹後市では高齢化及び担い手不足が原因で耕作放棄地の増加が顕在化している。当該事業ではこれらの耕作放棄地にハーブを植栽することにより緑化と環境保全を図る。地元高校との連携によりオリーブを中心にハーブを植栽、管理することにより環境教育を行う。地域の人々に公開する。 |
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里山に自生する山野草の育成と保護、現場で輪を広げる |
梅ヶ久保自然愛護会 |
長野県 |
笠松の里山に自生する、カタクリ、ササユリ(希少植物等)、消えゆく山野草の保護育成に取り組み、地域と自然が好きな仲間の増強。飯田市が推進している、「緑と生物多様性の保全」のパートナーとして守り手を後世に継承していく。 |
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八戸公園トンボの楽園調査プロジェクト |
一般社団法人エコロジー・カフェ |
東京都 |
青森県の希少野生生物(Cランク)に指定されているショウジョウトンボをはじめ、十数種類のトンボや他の動植物が生息している八戸市の八戸公園にて、ショウジョウトンボを中心とした調査・観察を実施する。 |
活動・行催事 合計 |
24件 |