花博自然環境助成事業
令和2年度助成事業採択団体一覧
調査研究
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事業名 |
団体名 |
団体所在地 |
事業の概要 |
市民参加型調査に基づく大規模な地域菌類誌の出版 |
生命の星・地球博物館 入生田菌類誌調査グループ |
神奈川県 |
神奈川小田原市入生田地区では、県立生命の星・地球博物館のボランティアメンバーが中心となって、これまでに約一万点の菌類標本が採集され、同博物館に収蔵されてきた。これらの標本を基に、地域自然誌の集大成となる学術性の高い菌類誌を、博物館を拠点に一般市民(アマチュア)と専門家の協働で作成し、出版する。 |
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ノネコは何を食べている?―在来種への影響を探る― |
ひろしま野生動物研究グループ |
広島県 |
ノネコによる在来生物の捕食に伴う生態系への悪影響が世界各地で懸念されている.しかし,日本ではノネコの食性をはじめとする生態特性に関する情報は極めて乏しく,生態系への影響はほとんどわかっていない.本事業では,ロードキル(交通事故死)に遭ったノネコを活用し,胃内容物から本種の食性を明らかにする. |
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金華山島のシカの出産・繁殖調査と環境学習素材化 |
NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ |
長野県 |
宮城県牡鹿半島の金華山で、個体識別したシカの存在・繁殖状況の長期追跡研究を継続する。同時に、牡鹿半島のシカと生態系の現状を把握して観光資源や環境学習の素材として地元に提供し、半島部の復興に役立てる。 |
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タンポポ調査・西日本2020 |
タンポポ調査・西日本実行委員会 |
大阪府 |
西日本19府県(近畿・中国・四国)で、府県実行委員会により市民参加型で、在来種(カンサイタンポポ、ヤマザトタンポポんなど)、外来タンポポ、雑種タンポポの分布を継続調査を行う。 |
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「倒木遮蔽更新」仮説を応用した再生促進技術の開発 |
モンゴル森林再生促進研究会 |
滋賀県 |
降水量が少ないため、山火事後の再生が困難なモンゴル北部で、森林観察で着想を得た「倒木遮蔽更新」仮説を応用した森林再生促進技術の開発を行い、その成果を現地の人々に共有してもらうために研究調査、発表、技術研修、展示、論文化を行う。 |
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市原市における粘菌生息地の特定と生息条件 |
NPO法人知的コミュニケーション研究機関連合 |
千葉県 |
土壌内有害物質の現行検査法では微生物に対する有害性を調べるほどの精度はない。粘菌フィザルムの変形体は微生物に影響する微量な金属イオンでも顕著な負の走性を示す。この特性を活用して粘菌生息地の物理化学的特性、共存する微生物との関連性を調べる。 |
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消滅の危機にある塩性湿地の水生双翅目昆虫相の解明 |
国際湿地生物研究グループ |
滋賀県 |
日本の干潟は開発などにより戦後40%以上が減少し、特にその後背湿地である塩性湿地の大部分は失われた。かろうじて残されている南西諸島の塩性湿地のうち環境省が選定した重要湿地において、湿地生態系の鍵となる分類群の一つである水生双翅目昆虫の種多様性を明らかにし、環境の指標生物として活用できるようにする。 |
調査研究 合計 |
7件 |
活動・行催事
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事業名 |
団体名 |
団体所在地 |
事業の概要 |
生物多様性保存型里山ビオトープの形成に関する事業 |
特定非営利活動法人自然環境ネットワーク・射水市ビオトープ協会 |
富山県 |
原生的な自然は少ないが、里山的自然が多く残る射水市において生物多様性・生態系の理念を啓発し、地域在来の動植物・絶滅危惧種の動植物の保存を図るとともに、過疎化や老齢化の進行による里山衰退を防ぎ地域の活性化を図る。本来、射水丘陵に生息していた絶滅危惧種のホクリクサンショウウオ等が自然産卵し生息できる環境を造成する。 |
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子どもの冒険遊び場プレーパークを支える人材育成事業 |
ひらかたプレーパーク実行委員会 |
大阪府 |
冒険遊び場プレーパークを市民参加で作っていく。初年度、人材育成によりコアメンバーのスキルアップは達成できた。2年目にあたる来年度は、森づくりを行うにあたり、基本となる植生調査を行っていく。また、持続可能な森づくりを目指し整備に使うエネルギーにも配慮した活動を目指す。 |
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第7回国際カキシンポジウム |
第7回国際カキシンポジウム実行委員会 |
滋賀県 |
本シンポジウムは、国際園芸学会の下に創成した下記ワーキンググループが主体となり、1996年の第1回大会以来、4年毎にカキ生産国で開催する国際会議である。第7回大会の開催国は日本と決定し、約20か国の研究者、生産者など100~200名の参加者を想定し、研究情報交換、国際交流促進を目的として開催する。 |
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孟子不動谷ユネスコ未来遺産運動 |
NPO法人自然回復を試みる会・ビオトープ孟子 |
和歌山県 |
幼稚園児(もうこさとやまようちえん)、小学校(わんぱくクラブBコース、中学生(県立向陽中学校理科部・わんぱくクラブ中学生コース)が、未来遺産登録地・孟子不動谷において、里山遊び・自然観察・調査研究を行い、年度末(令和3年3月)に開催するシンポジウム「生物多様性フォーラム」において発表を行います。 |
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藤袴香る歴史・文化・伝統の町づくり |
源氏藤袴会 |
京都府 |
1.地域に花の魅力と歴史、文化、伝統を持つ和の花の伝承の大切さを理解してもらい保全育成者の参加を呼び掛け育成活動を推進し5月~11月まで作業する。
2.地域育成者の藤袴針を地域内の中心数カ所に展示して香りが誘う賑わいの町を創る藤袴祭を10月11日~14日の4日間歴史、文化、伝統をテーマに開催する。 |
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里山の自然を学ぼう~角間の里山自然体験 |
公益財団法人金沢子ども科学財団 |
石川県 |
金沢市内の里山「角間の里」にて、小学3年生から中学生までの児童生徒に対して、季節ごとの自然観察や、タケノコ堀りや昆虫採集といった体験活動を行う。 |
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第7回全国風穴サミット・第4回東北植物サミット |
東北植物研究会 |
岩手県 |
風穴(フウケツ)とは大地から冷風が吹き出る場所で、特異な植物相が見られる。明治期は養蚕の発展を支える天然の冷蔵庫としても利用されたが、近年は忘れ去られようとしている。本事業では風穴がもたらす特異な自然とその利用に関するサミットを行う。電力を必要としないエコな風穴の理解とその利用拡大に寄与したい。 |
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伊勢湾にやってくるアカウミガメの実態 |
ウミガメネットワーク |
三重県 |
絶滅危惧種であるウミガメの生態についてこれまで以上に詳しく調査し、活動していきたいと思う。繁殖のため春先に伊勢湾にやってくるアカウミガメについて多角的に調査し、その成果を今後のウミガメ保護活動に生かしていく。 |
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大潟村での外来生物の駆除と在来生物の保全活動 |
特定非営利活動法人はちろうプロジェクト |
秋田県 |
本活動の目的は、大潟村村内で外来生物を駆除、在来生物の農地の保全を目指すことです。環境省のレッドデータブックに載っている生物や在来魚類がごく普通に生息する水域を取り戻します。農地は、ウシガエルの鳴き声やアメリカザリガニの巣穴が確認されない農地を取り戻します。 |
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地域で親子が生物多様性を総合的に学ぶ体験的環境学習 |
つくし野ビオトーププロジェクト |
東京都 |
「命」をキーワードに、年間プログラムで身の回りの環境学習・体験や作物づくりを通して、自然との共生を体験的環境学習として学ぶ。生物多様性・生態系サービス・SDGsにも配慮。参加者は3歳児から小学校~高校までの子どもと親が中心。近年、未就学児の参加者が急増。地域住民主催で14年目の活動を継続・実施予定。 |
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白浜町番所山に桔梗平を復活させよう |
番所山を愛する会 |
和歌山県 |
吉野熊野国立公園にある番所山は、江戸時代には松林があり、キキョウが咲いていたことから桔梗平とよばれていた。現在はフィールドミュージアム番所山として整備され、遷移の進んだ常緑広葉樹林もあるが、一部に裸地も残されている。その裸地に在来種(郷土種)を植栽して桔梗平を再現し、景観を保全する。 |
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“明るい森づくり”事業 |
グリーンボランティア「いこま宝の里」 |
奈良県 |
生駒市から管理委託(無償)を受け、平成24年度から5年計画で「真弓どんぐり公園(約1ha.)」の整備を実施、当初はジャングル状態の樹林を間伐して「明るい森づくり」を目指し地域の子供たちが安全には入れる状態まで復活しました。今年度から台風被害の風倒木類の整備を進めてさらに安全な森づくりを目指したい。 |
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姫路城中曲輪バタフライガーデン創造事業 |
白鷺学校運営協議会 |
兵庫県 |
世界文化遺産姫路城の中曲輪内のしらさぎの小径・姫路市立白鷺小中学校の校庭を中心に、姫路市の市蝶であるジャコウアゲハを中心に多様な蝶が飛び交う空間づくりを行い、400年前の姫路城築城当時に蝶が飛び交じっていた風景の再現を行う。中曲輪内にプランターを活用し食草のウマノズズクサを植栽し育成する。 |
活動・行催事 合計 |
13件 |
復興活動支援
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事業名 |
団体名 |
団体所在地 |
事業の概要 |
被災地の身近な地域の「里地里山農地の景観再生」活動 |
特定非営利活動法人スマイルシード |
宮城県 |
被災地の失われつつある、身近な地域の里地里山農地の整備・美化・植栽・植樹・農地耕作・地域コミュニティーの場所としての新しい環境づくりのための景観再生を行う。①大津波で破壊した農地の整備・耕作・植樹・美化 ②島の里山の整備・植樹・耕作 ③地域交流多世代のための野外環境体験活動。 |
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菜の花迷路一般開放に向けた菜の花畑整備 |
福興浜団 |
福島県 |
東日本大震災による津波で全て流された南相馬市原町区萱浜地区に、菜の花畑を造成し、そこに迷路を作り、GW期間中に一般開放する。菜の花迷路には親子連れからお年寄りまで、市内はもちろん県内外から多くの人に訪れてもらい、楽しみ、笑顔になってもらうとともに、津波被害を受けた地区の現状を見て、知ってもらう。 |
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坪井川遊水地桜並木プロジェクト |
坪井川遊水地の会 |
熊本県 |
坪井川遊水地一帯の河川管理上許容される範囲で桜の苗木を植え、地域住民組織の協力によって桜並木を育生、災害からの創造的復興の象徴としての桜並木の名所を作る。 |
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天與の花を咲かす喜び―小袖プロジェクトⅡ― |
久慈市立小袖小学校PTA |
岩手県 |
「寄せ植えプランター」や「花とみどりの花壇」を作り、震災の被害を受けた人々の心を笑顔いっぱいにする。久慈市立小袖小学校PTAが中心になり、小袖保育園、小袖老人クラブと連携をとり、より世代を広げた形で実施する。 |
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吉里吉里花いっぱい運動 |
吉里吉里花いっぱい運動実行委員会 |
岩手県 |
東日本大震災の被害を受けた吉里吉里フィッシャリーナに桜を植樹し、復興の象徴として、再び人が集まるにぎわう場所を創る。 |
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小高まちなか菜園・親子菜園スクール |
小高はなみちプロジェクトチーム |
福島県 |
原発被災地である小高区において、まちなかに発生した空き地を菜園として活用し、帰還した住民が集い憩える場所の創出を目指す。本事業では特に子育て世代を対象とし、1家1台レイズドベッドを使い、野菜の栽培を学びながら、空き地を活かした小高での豊かな暮らし方を一緒に考えていく。 |
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東日本大震災復興支援南相馬市“油菜のさと”推進事業 |
NPO法人菜の花プロジェクトネットワーク |
滋賀県 |
①ナタネ播種ボランティア活動や搾油をしながら、2011年以来の南相馬「菜の花プロジェクト」を深化・進化させる。
②資源・ヒト・コトの行きかう循環の場“油菜のさと”のモデル図をひとつ立ち上げて行く。
③セシウムを含む菜種かすを主原料のバイオガスプラント試行など農業者を支える。 |
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豪雨により水没した畑に盛土をして花園にする活動 |
特定非営利活動法人ハーブとスローフードのまちづくり |
京都府 |
2019年夏、度重なる台風や豪雨により植栽可能な程度まで復元できたかつての遊休地であった畑は、蒔いたハーブの種ごと一度に水没した為、盛土をして現状回復させた上で子供への植栽体験を通じた人材育成をしながら市民の集える花の庭園を作る。 |
復興活動支援 合計 |
8件 |